【授乳の姿勢】おすすめや正しい母乳のやり方
もくじ
授乳の姿勢とおすすめ
授乳は、赤ちゃんの成長を支える大切な時間です。
ただ赤ちゃんを抱くだけではなく、ママの体にも負担がかからず、赤ちゃんもスムーズにおっぱいを飲めるようにするためには、授乳時の姿勢がとても重要です。
無理な姿勢を続けると、肩や腰の痛みに繋がったり、母乳の飲み方にも影響が出てくることがあります。
ここでは、授乳の基本的な姿勢や、それぞれの赤ちゃんの特徴に合わせたおすすめの抱き方について紹介していきます。
毎日の授乳を少しでも楽に、心地よくするための参考になれば嬉しいです。
授乳の姿勢とおすすめ1・おっぱいにもミルクにも合う基本的な授乳姿勢「横抱き」がおすすめ
横抱きは、授乳の中でももっとも基本的でスタンダードな姿勢です。
赤ちゃんの頭を腕にのせ、横向きに抱くこの方法は、母乳でもミルクでも使える万能なスタイルとして広く知られています。
赤ちゃんの顔とおっぱいがしっかり向き合うことで、吸いやすく、飲みやすい姿勢を作ることができます。
ママの腕をクッションなどで支えると、手や肩にかかる負担を軽減できます。
慣れてくると片手が空くので、上の子のお世話やスマホ操作もしやすくなります。
赤ちゃんの体とママの体が密着するため、安心感も得やすい姿勢です。
授乳の姿勢とおすすめ2・おっぱいが大きいママ、おっぱいの吸い方が弱い赤ちゃんの場合は「フットボール抱き」がおすすめ
フットボール抱きは、赤ちゃんをママの脇の下から抱えるような姿勢です。
アメリカンフットボールを持つように見えることからこの名前がついています。
この姿勢は、おっぱいが大きくて赤ちゃんの顔にかかってしまう場合や、赤ちゃんがまだ上手に吸えない時にとても役立ちます。
赤ちゃんの頭をしっかり支えながら、吸着のサポートがしやすく、ママの視界に赤ちゃんの顔がしっかり入るため、様子を見ながら授乳できるのも安心材料です。
また、帝王切開後でお腹に触れられたくない時にも、この抱き方は体への負担が少なくて助かります。
授乳の姿勢とおすすめ3・ママのおっぱいを深く含められない赤ちゃんや、小さめの赤ちゃんの場合は「縦抱き」がおすすめ
縦抱きは、赤ちゃんの体をまっすぐにしてママの胸に縦に抱き寄せる授乳姿勢です。
まだおっぱいをうまく深くくわえられない赤ちゃんや、小さく生まれた赤ちゃんには特におすすめの抱き方です。
赤ちゃんの首をしっかり支えながら、体をママに密着させることで安心感も与えられます。
また、赤ちゃんの頭の角度を調整しやすいので、深く含ませるサポートもしやすくなります。
この姿勢は消化のサポートにもつながり、吐き戻しをしやすい赤ちゃんにも向いています。
授乳後にそのまま縦抱きでゲップをさせやすい点も、ママにとっては嬉しいポイントです。
授乳の姿勢と正しい
授乳は、ただおっぱいをあげるだけではなく、姿勢を整えることでママにも赤ちゃんにも優しい時間になります。
正しい姿勢を意識することで、母乳がスムーズに出やすくなったり、赤ちゃんが飲みやすくなったりと、いいことがたくさんあります。
また、ママの肩こりや腰痛、乳首の痛みといったトラブルを防ぐためにも、授乳時の体勢には注意したいところです。
ここでは、授乳中に意識したい体の角度や、赤ちゃんとの向き合い方など、基本だけど大切な「正しい授乳姿勢」についてお話しします。
授乳の姿勢と正しい1・おっぱいに対して、赤ちゃんの体が一直線である
授乳時には、赤ちゃんの頭・首・背中・おしりがまっすぐ一直線になるように整えることが大切です。
この姿勢を保つことで、赤ちゃんが無理のない角度でおっぱいに吸いつくことができ、飲み込みやすくなります。
赤ちゃんの首だけをひねっておっぱいをくわえさせると、上手く吸えなかったり、ミルクが気管に入りやすくなることもあります。
また、赤ちゃんがリラックスして飲めるため、途中で泣き出してしまうことも少なくなります。
授乳のたびに意識してあげるだけで、ママと赤ちゃん、どちらにとっても心地よい授乳タイムが過ごせます。
授乳の姿勢と正しい2・座って授乳する時、ママは前かがみにならない
座って授乳する際にやってしまいがちなのが、赤ちゃんに顔を近づけようとしてママの体が前かがみになってしまうことです。
この姿勢を続けていると、肩や首、腰に負担がかかり、体の痛みや疲れの原因になります。
正しい姿勢は、ママの背中をしっかりと椅子やソファに預けて、骨盤を立てるように座ることです。
そのうえで、赤ちゃんの高さをクッションなどで調整し、おっぱいに自然と届く位置に持ち上げるようにします。
ママが楽な姿勢をキープできると、赤ちゃんも落ち着いて飲むことができます。
長時間の授乳でも疲れにくくなるので、ぜひ意識してみてください。
授乳の姿勢と正しい3・おっぱいを深くくわえさせる
赤ちゃんがおっぱいをしっかり飲めるかどうかは、どれだけ深く乳首をくわえられているかにかかっています。
浅くくわえさせてしまうと、乳首だけを吸うようになり、ママは痛みを感じたり、母乳の出が悪くなったりすることがあります。
深くくわえさせるコツは、赤ちゃんの口が大きく開いたタイミングで、乳輪がしっかり口の中に入るように誘導することです。
ママが手でおっぱいの下を支えながら、赤ちゃんのあごを自分の体に引き寄せると、よりスムーズに深く含ませることができます。
授乳がうまくいかないときは、このポイントを見直してみるとよいかもしれません。
授乳の姿勢と母乳
母乳は、赤ちゃんにとって最初の栄養であり、ママと赤ちゃんをつなぐ大切な絆の時間でもあります。
実は母乳の分泌や質には、授乳の姿勢が深く関係していることをご存じでしょうか。
赤ちゃんがうまく吸えていないと、母乳が出にくくなったり、乳腺炎などのトラブルを引き起こすこともあります。
逆に、正しい姿勢で気持ちよく飲めていると、母乳の流れもスムーズになり、ママの体の回復や気持ちの安定にもつながります。
この章では、母乳と授乳姿勢の関係について、基本的な知識から育児に役立つ情報までをお伝えしていきます。
授乳の姿勢と母乳1・母乳は妊娠中、出産直後、産後の3段階に分けて作られる
母乳は、妊娠が始まるとすでに準備が始まっています。
妊娠中に作られる初期の母乳は「初乳」と呼ばれ、赤ちゃんの免疫力を高める成分が豊富に含まれています。
出産直後から数日間は、黄色くてとろみのある初乳が分泌され、赤ちゃんにとってはとても大切な栄養源です。
そして産後数日を過ぎると、量が徐々に増え、白くさらっとした成乳へと変化していきます。
さらに産後数週間が経つと、ママの体や赤ちゃんの授乳リズムに合わせて母乳の質も安定してきます。
このように母乳は段階を経て変化し、姿勢や授乳頻度によっても分泌に差が出てくるため、適切な授乳姿勢を保つことが大切です。
授乳の姿勢と母乳2・母乳の分泌が安定するのは、産後2週間ほどかかる
出産後すぐにたくさん母乳が出るわけではなく、多くのママが最初は量の少なさに不安を感じます。
でも実は、母乳の分泌が安定するまでには少し時間がかかるのが普通です。
産後すぐは初乳が中心で、体が徐々に授乳のリズムに慣れていく中で、約2週間ほどかけて母乳が安定してきます。
この間、赤ちゃんに頻繁に吸わせることが大切で、それが刺激となって母乳の分泌を促してくれます。
正しい授乳姿勢を保ち、赤ちゃんがしっかりおっぱいをくわえて飲めているかを確認することで、分泌がスムーズになりやすいです。
焦らず、赤ちゃんとのペースを大切にすることが安心につながります。
授乳の姿勢と母乳3・赤ちゃんがおっぱいを欲しがっているサイン、母乳が足りているサインを覚えて、授乳頻度とタイミングの参考にする
赤ちゃんが泣き出してから授乳するのでは少し遅い場合があります。
実は、赤ちゃんはおっぱいを欲しがっているサインを泣く前にいくつも出してくれています。
たとえば、手を口に持っていく、口をパクパクさせる、首を左右に動かすなどがそのサインです。
これらを見逃さずに授乳のタイミングをはかると、赤ちゃんも落ち着いておっぱいを飲みやすくなります。
また、母乳が足りているかどうかを知るには、おしっこの回数や体重の増え方、赤ちゃんの機嫌を観察することが大切です。
こうしたサインを日々意識しながら、授乳姿勢や頻度を調整していくことで、赤ちゃんとの授乳時間がより快適になります。
授乳の姿勢とやり方
授乳のやり方は一つではなく、ママと赤ちゃんの状況に応じていろいろな姿勢があります。
どの姿勢を選ぶにしても、ポイントになるのはママがリラックスできること、そして赤ちゃんがしっかりおっぱいをくわえられることです。
慣れないうちは試行錯誤もありますが、少しずつ自分たちに合った授乳のやり方を見つけていくことで、負担の少ない授乳タイムが過ごせるようになります。
ここでは、授乳姿勢の中でもよく使われるやり方についてご紹介していきます。
どれも特別なものではないので、今すぐ取り入れやすい方法ばかりです。
授乳の姿勢とやり方1・座って授乳する姿勢の時は、背筋を伸ばす
座って授乳する時の基本は、まずママが楽な姿勢でいられることです。
そのためには、背もたれのある椅子やソファにしっかり座って、背筋をまっすぐ伸ばすことがとても大切です。
つい赤ちゃんに顔を近づけようとして前かがみになってしまいがちですが、その姿勢は肩や腰に負担がかかってしまいます。
おっぱいの位置に合わせて赤ちゃんを抱き上げるようにすることで、ママの体が安定し、赤ちゃんも自然におっぱいを吸えるようになります。
授乳クッションを使うと、赤ちゃんの高さを調整できるのでおすすめです。
ママがリラックスできることが、授乳の成功につながります。
授乳の姿勢とやり方2・横向きに寝て授乳する添い乳がある
添い乳は、ママが横になったまま赤ちゃんと向き合って授乳する方法です。
特に夜間の授乳や、出産後間もない時期に体を休めながら授乳したいママにとっては、とても助かるスタイルです。
横向きに寝て、赤ちゃんも同じく横向きで、ママのおっぱいに自然に顔が届くような位置に抱き寄せます。
赤ちゃんの体とママの体がしっかりと平行になるようにするのがコツです。
最初は少し難しく感じることもありますが、慣れてくると授乳中にうとうとしながらでも授乳できるようになります。
ただし、窒息のリスクなどもあるため、安全面には十分注意しながら行うことが大切です。
授乳の姿勢とやり方3・赤ちゃんを太ももに乗せて行う、縦抱きの姿勢がある
縦抱きの授乳は、赤ちゃんをママの太ももの上に座らせるようにして、縦の姿勢で授乳を行う方法です。
特に吐き戻しが多い赤ちゃんや、胃の位置がまだ不安定な時期の赤ちゃんに向いています。
赤ちゃんの首がしっかりしていないうちは、ママが背中と頭を手で支えながら授乳します。
縦抱きにすることで、赤ちゃんのお腹への圧迫が少なくなり、飲んだ後も比較的スムーズにゲップを出せるのが特徴です。
また、口の角度を調整しやすいので、深く含ませたい時にも便利なやり方です。
授乳のあとはそのままの姿勢でしばらく抱っこすることで、赤ちゃんも安心して過ごせます。
授乳の姿勢とまとめ
授乳の姿勢は、ママと赤ちゃんの心地よさを最優先にしながら、その時々で柔軟に選ぶことが大切です。
どの姿勢が正しいというよりも、ママの体への負担が少なく、赤ちゃんが安心して飲めるかどうかが判断のポイントになります。
うまくいかない時期があっても、悩みすぎずに助産師さんや周りの人の力を借りながら、自分たちのペースを大切にしていくことが大切です。
授乳の姿勢のよくある質問
授乳にまつわる疑問や不安は、ママたちにとってとても身近なものです。
毎日のことだからこそ、ちょっとした悩みが積み重なってしまうこともあります。
ここでは、授乳の姿勢に関する「よくある質問」について取り上げ、少しでも不安を減らすお手伝いができればと思っています。
体調や状況によって、正解が一つではないのが授乳の世界です。
だからこそ、気になることはその都度確認して、自分に合った方法を見つけていけると安心ですね。
授乳姿勢で大きくなったら
授乳姿勢が悪いと、おっぱいが大きくなるのでは?と心配する声を聞くことがあります。
実際には、姿勢そのものが直接おっぱいのサイズを左右するわけではありません。
ただし、左右どちらかばかりで授乳していると、片方だけ張りやすくなったり、サイズに差が出ることはあります。
また、無理な姿勢が続くと血流が滞って母乳の流れにも影響が出てくるので、結果的に張りやすくなることも。
左右バランスよく、リラックスした姿勢で授乳することで、胸全体のコンディションも整いやすくなります。
関連ページ:【授乳姿勢で大きくなったら】時期や抱き方のポイントと注意点
授乳を自分から離すと泣く
赤ちゃんがおっぱいを自分から離した時に泣くのは、ごく自然な行動です。
まだ満足できていない、ママとのスキンシップが足りないと感じているなど、理由はさまざまです。
また、授乳中に急に外したり、無理に引き離すと赤ちゃんも不安になってしまいます。
できるだけ赤ちゃんの様子を見ながら、自然なタイミングで切り上げることが大切です。
授乳が終わったあとも、少し抱っこしてあげるだけで赤ちゃんの気持ちは落ち着きやすくなります。
泣くこと自体を心配しすぎず、赤ちゃんの気持ちに寄り添ってあげましょう。
関連ページ:【授乳を自分から離すと泣く】原因と対処法
授乳の肩こりとグッズ
授乳中に肩や首がこるという悩みはとても多く聞かれます。
特に新生児期は授乳の回数も多く、長時間同じ姿勢になることが原因です。
こういった肩こり対策には、授乳クッションの使用や、肘や背中をしっかり支えてくれる椅子がおすすめです。
また、授乳後に軽くストレッチを取り入れるだけでも違いが出ます。
最近では、授乳用のサポートグッズも多く出ており、自分に合ったものを取り入れることでずいぶん楽になります。
体の不調を我慢せず、できるところから工夫していくことが大切です。
関連ページ:【授乳の肩こりグッズ】理由やおすすめの解消
母乳育児がつらい
母乳育児がつらいと感じるのは、決して珍しいことではありません。
思ったように母乳が出なかったり、赤ちゃんがうまく吸ってくれなかったり、寝不足が重なったり……その理由は人それぞれです。
つらいと感じたときは、まず自分を責めずに「しんどい」と声に出していいんです。
助産師さんや周囲の人に相談することも、立派な一歩です。
授乳の姿勢を見直したり、少しの工夫で改善することもあります。
ママが元気でいることが、赤ちゃんにとってもいちばんの安心ですから、自分の心と体を大切にしていきましょう。
関連ページ:【母乳育児がつらい】大変と感じる女性が多い!?原因と対処法
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